|

昔話などで、「山へ芝刈りに行く」という場面がありますが、
おそらく日本の森林の大半は広葉樹林帯であったろうと察します。
それが戦後、里山に杉などの針葉樹林を植えてきたことで
森は姿をがらりと変えました。
それまでの日本人が慣れ親しんだであろう数々の動物や、
森が秋に落とす木の実や山菜、きのこなどが激減しました。
これにともない、私達がテーブルや椅子など
生活の中に普通に使っていた数々の木材が、
値の張る希少なものに変わっていくのです。
わにもっこは1990年から「ジャパン・ブナ・フェスティバル」という組織の
結成に関わり、白神山地のブナの植樹を10年間サポートしてきました。
年に一度、広葉樹の森を形成するブナの幼樹を
ブナの樹が伐採された近辺に植える活動を皆と一緒にしてきました。
天然の木が厳しい自然の中で生まれ育つ場合と違い、
人の手で植えた木は人間の赤ん坊と同じで、
ある程度大きくなるまでは手をかけてやらなければ育ちません。
見守り続けることを止めると、その地帯は途中で全滅する恐れがあります。
植えることも大切ですが、見守ることの方が実はもっと重要で
手間がかかることなのです。
私達は、このような現地でのワークショップや、
ひばのくに主催の“森の探検隊”などを通して、
木の育て方の啓蒙活動をしています。
|